@techreport{oai:agi.repo.nii.ac.jp:00000064, author = {岸本, 千佳司 and Kishimoto, Chikashi}, month = {Mar}, note = {本報告書は,公益財団法人アジア成長研究所(AGI)の研究プロジェクト「グローバル経済時代における華人系企業経営の研究」(2014 年度実施)の成果である。近年,停滞する日本企業と対照的なアジア企業の成長性の高さに関心が持たれている。本研究は,その中でも華人系企業に注目する。一般に,華人系企業は,同族経営的企業統治(オーナー経営者,その近親者への権限集中)とトップダウン型の意思決定,迅速で大胆な投資戦略,積極的なオープン・ネットワークの活用と国際性といった特徴を持つと見られている。本研究は,事例研究を通して,グローバル経済時代において華人系企業が競争力を獲得するプロセス,およびグローバル化の影響を受けた経営スタイルの変容について分析する。今年度の報告書は,次の 2 つの事例研究から構成される。第 1 の事例「台湾半導体産業におけるファウンドリ・ビジネスの発展-発展経緯,成功要因,企業間格差-」は,昨年度に引き続き台湾半導体産業の事例で,過去の成果を踏まえ,台湾半導体産業がファウンドリ(Foundry。半導体ウェハプロセス受託製造業)ビジネスを生み出した経緯,それが国際競争力を獲得した原因について詳しく分析する。具体的なトピックは,ファウンドリ・ビジネスの歴史的発展経緯,顧客ファブレス(設計専門企業)への設計支援サービスを核としたソリューション提供とそれに伴う各種専門企業とのパートナーシップ強化,台湾ファウンドリ大手 2 社(TSMC,UMC)の近年の業績格差の背景分析である。第 2 の事例「ASEAN 華人系企業経営に関する一考察-タイ CP グループのケースを通して-」については,海外華人の最も集中している地域は ASEAN であり,華人系資本が当該地域の経済成長を支えてきており,成長から大きな恩恵を受けて来た。本研究は実態調査を踏まえ,彼らを取り囲む経営環境の変化を整理した上,最近日系総合商社との戦略的提携で大きく注目されているタイの CP グループのケースを取り上げ,その「経営の特徴」,即ち企業統治(オーナー経営者,縁戚者への所有権・経営権限の集中度)とトップダウン型の戦略立案・意思決定(迅速で大胆な投資戦略),積極的なオープン・ネットワークの活用,財務構造などを検討している。本プロジェクトの実施にあたって,各章で言及した企業や専門家,行政・支援機関の関係者の方々に多大なご協力をいただいた。また,北九州市立大学大学院マネジメント研究科長の王効平教授には外部から研究メンバーとしてご参加いただいた。さらに当研究所事務局職員からもプロジェクトの運営に関して継続的な協力を得た。ここに記して,深甚なる感謝の意を表したい。}, title = {グローバル経済時代における華人系企業経営の研究}, year = {2015}, yomi = {キシモト, チカシ} }