@techreport{oai:agi.repo.nii.ac.jp:00000292, author = {岸本, 千佳司 and Kishimoto, Chikashi}, month = {Mar}, note = {本報告書は,公益財団法人アジア成長研究所(AGI)の研究プロジェクト「アジア(特に台湾)のスタートアップ・アクセラレータの研究(A Study of Startup Accelerator in Asia〔mainly Taiwan〕)」(2022年度実施)の成果である。 近年,国内外で,起業奨励とスタートアップ育成の土台として「スタートアップ・エコシステム」の構築が重視されている。エコシステムの構成要素には,起業家・スタートアップおよびそれを取り巻く起業カルチャーやコミュニティーに加え,起業家・スタートアップを育成・支援する各種アクターが含まれる。政府機関,大学・研究機関,既存企業(特に大企業),ベンチャーキャピタル(VC)のような投資家・資金提供者,そしてインキュベータやアクセラレータのような育成機関である。 このうち近年起業家・スタートアップ育成の新たな手法として「アクセラレータ(Accelerator)」が注目を浴びている。アクセラレータとは,一般に広範なメンター・投資家・専門家・協力企業のネットワークを背景に,定期的に選抜された複数の起業家チームに対して数ヵ月程度の短期集中型育成プログラムを実施する。これを通してより市場ニーズに合った完成度の高いビジネスモデルへと迅速に磨き上げ成長を加速する仕組みである。 本研究は,特にこのアクセラレータの活動・役割に注目する。アクセラレータを重視する理由として,アクセラレータがスタートアップ・エコシステムのハブ的な位置付けになってきていることがある。すなわち,先ず,アクセラレータの多くは,起業家同士あるいは起業家と支援アクターとのネットワーク形成をプログラムの一環としてデザインしている。また,大企業が自前のアクセラレータを設立する,もしくは既存のアクセラレータのスポンサーとなることでスタートアップとの連携を図るという動向がある。投資家(VC,エンジェル)も,アクセラレータと提携することで有望な投資案件探しが容易となり,またリスクを低減できる。アクセラレータ自身が投資ファンドの運営をしている場合もある。さらに,大学・研究機関も付属のアクセラレータやインキュベータを運営するといったこともある。 本研究は,筆者の専門であり,スタートアップ推進の取り組みが盛んである台湾に注目し,その事例を取り上げ,詳細な事例研究を行っている。今回の報告書は次の2 つの章からなる。}, title = {アジア(特に台湾)のスタートアップ・アクセラレータの研究}, year = {2023}, yomi = {キシモト, チカシ} }